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「電書1兆円」は正夢? (4):本はコモディティか 1 Jul 2013 | 12:00 pm
これまでの出版界では、本の売り方を真剣に考える習慣がなかった。どうにもならないと考えられてきたからだ。米国の5年間で出版社が学んだことは、本は映像やゲームなどと伍してやれる強いメディアであること、その強さは人と本との出会い(体験)によってのみ生まれること、そして読者に目を向けることで本に最適化したマーケティングが可能になることだった。 ガジェットではなく、本好きが市場を動かす 米国のE-Boo...
「電書1兆円」は正夢か? (3):書籍・雑誌一体改革 24 Jun 2013 | 09:33 pm
書籍市場が伸びるには、活字エコシステムにおける雑誌との連携を欠かすことは出来ないが、その雑誌はいま危機的な状態にある。出版社が書籍と雑誌も兼営する日本的出版のモデルは、21世紀にも適応可能だが、マーケティング的な意味で兼営のメリットが生まれるのは、現在の書店流通の上ではなく、デジタルコンテンツ/サービスとしてということになる。現在の書店流通は、書籍とその読者にとって機能していない。「1兆円戦略」に...
著作権改革のためのフレームワーク [翻訳] 17 Jun 2013 | 04:27 pm
著作権に関する議論は、どこか胡散臭い。5Wのコンテクストが外され、ただ「拡張と延長」そして「取締強化」にだけ誘導されているのだ。仮面を外した実際の顔を知ることが、誰にとっても重要になってきた。そこで、まず米国の有力な技術 [...]
「電書1兆円」は正夢か? (2)「活字離れ」の虚妄 3 Jun 2013 | 05:25 pm
楽天が「1兆円戦略」の根拠を発表してくれないので、筆者なりに検討してみた。ポテンシャルは十分すぎるほどあるのだ。これはオリンピックで金メダルを取ったり、ノーベル賞を取ったりすることが日本人にも出来るのと同じくらい確かなこ [...]
出版デジタル機構がモンスターになる日 2 Jun 2013 | 01:18 pm
出版デジタル機構が、電子出版の取次「大手」ビットウェイを買収したことについて、岸 博幸教授(慶應大学・大学院メディアデザイン研究科)が「出版デジタル機構の電子書籍取次買収は最悪の愚策」と断じている。(1)民業圧迫、(2) [...]
「電書1兆円」は正夢か悪夢か? (1)はじめに 27 May 2013 | 09:35 am
楽天が事業戦略として打ち上げた「20年・電子書籍1兆円」の評判がよくない。「根拠なき願望」「大言壮語」と評されているし、とくに出版界からの 賞賛や共感を目にしない。しかし、日本の書籍市場は1998年まで1兆円の規模だった [...]
「セルフパブリッシング」と出版の間 28 Apr 2013 | 01:57 pm
JEPAの主催した電子出版セミナー「EPUB25セルフパブリッシング狂時代」には残念ながら参加できなかったが、「セルフ」についての関心が高まっていることは感じ取れた。しかしいまだ訳語に躊躇している様子が気になる。もカナ文 [...]
和本論からE-Bookへ(6):Gのブラックホール 1 Apr 2013 | 10:15 pm
Humanities(人文学)は、古典古代からの伝統ある学問分野なのだが、科学主義の波に乗って社会科学が「分離独立」して以降、生彩を失って久しい。社会に次いで人間まで「科学」として分離されてしまっては、文献以外に頼りとす [...]
書評:出版未来派のデジタル革命宣言 30 Mar 2013 | 03:38 pm
「本の未来」について、この数年さまざまに語られている。いやコンピュータが登場して数十年、語られ続けてきた。うんざりだろう。しかし、幸いにも本書は「本の未来」を語ったものではない。著者たちは実践的立場からこの「未来」に関わ [...]
和本論からE-Bookへ(5):学術版と公共的読書空間 25 Mar 2013 | 04:45 pm
小林(龍生)さんの困ったところは ―もちろん最大の長所なのだが― 面白いネタと手掛かりを人の前に投げ出し、こちらがとびつくと、すぐまた別のものを目の前にちらつかせるところだ。来月号の入稿が迫っている時に、一刻も待てない別 [...]