Exblog - yurikamome.exblog.jp - みなと横浜、音楽・オーディオ三昧
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神奈フィル定期連動企画 リゲティ:「アトモスフェール」を征爾さん指揮、読売日本交響楽団で 28 Jun 2013 | 07:59 pm
この曲に関しては、J・ウイリアムスが「未知との遭遇」でパクったとか、「ミクロポリフォニー」がどうとか、「トーンクラスター」どうとかは別の方面の方が詳しく、緻密に述べておいでなのでその辺はそちらにお任せするとして、祖国ハンガリーでコダーイやバルトークの後継者として活躍しつつ、もちろんなのでバルトークの影響は強く受けることになるこの作曲家のこれらの作品を聴いたときの戸惑いは忘れられない。 出会いは...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:「管弦楽のための協奏曲」をライナー指揮シカゴ交響楽団で 27 Jun 2013 | 07:59 pm
今回演奏される「オケコン」であります。 作曲の経緯などは様々なところで語られているのであえて触れないけども、この曲に込めたバルトークの心意気というか、怒りというか、そんなものを個人的な感じるのは独断と偏見に満ちているのは承知で、でも彼の境遇などからそう勘ぐりたくなってしまうくらいこの曲には思いが込められていると思うのです。 彼はヨーロッパの戦火を逃れてアメリカに亡命する、そこで白血病に冒され...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク「コントラスツ」をグッドマン、シゲティ、作曲者自身で 26 Jun 2013 | 07:59 pm
ベニー・グッドマンがカーネギー・ホールで最初のジャズコンサートを行ったスウィングの王様と言われるほど大活躍したスターだったなんて言うことはもう知らない人がほとんどなんじゃないかと思うような今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。 彼は1930年代のアメリカで絶大な人気を誇り、映画「ベニー・グッドマン物語」などと言うのも作られて、凄かった(らしい)。 そんな彼は、その映画の中で、クラシックしか聴...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタをアンダとショルティ、ほかで 25 Jun 2013 | 07:59 pm
昨日から更に年を経て1937年、第2次大戦の戦火を逃れるべく亡命する3年前、バルトーク56歳。 バルトークらしさはいよいよ冴えに冴えて、いよいよ難解かつ鋭くなってゆく。 この曲では自分で思いついた素材や、さんざん集めた民族音楽の主題やら何やらを数学的に分解し、再構成させると言うことをやっている。 しかもそれだけに留まらず、メロディやハーモニーあるいはリズムを生み出すシステムも、同様の処理を...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:ピアノ協奏曲第2番をアンダとフリッチャイで 24 Jun 2013 | 07:59 pm
バルトークが49歳の頃、気力も充実してバルトーク的バーバリズムをガンガン飛ばしていた頃の曲。 初期のピアノ曲に感じたような民族色は一瞬鳴りを潜めたように感じるこの頃の曲、コスモポリタンたらんとしたかどうかは知らないけども、まぁ、それらの中から世界に通用する普遍性を探り出そうとしていたのかどうなのか、そんな気もしないではないこの頃のバルトーク。 とはいえ、やはりマジャール的な香りは結構大切にし...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:弦楽四重奏曲第4番をタカーチ四重奏団で 23 Jun 2013 | 07:59 pm
昨日の「中国の不思議な役人」から更に9年後、バルトークも40代の後半にさしかかった。 音楽は更に凝縮されて緊張感をしいながらもそれが快感になるような緻密さと情熱が、気力、知性とも充実したバルトークの凝縮力を感じるのです。 この作品、ドイツ=オーストリア的な音楽と一線を画していて、しかも単なる国民楽派的にノスタルジックな感傷にはならない高潔な緊張感と奥行きを感じつつ、それはバルトークの意図する...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:組曲「中国の不思議な役人」をショルティ指揮で 22 Jun 2013 | 07:59 pm
バルトークが33歳の頃、時は 1914年、第一次世界大戦が勃発。ドイツ=オーストリア系の音楽から一線を画していたバルトークはパリで大騒ぎになっていたストラヴィンスキーからインスパイアされて、シュールで神秘的な舞台作品を作る。 ホラー的な雰囲気の愛の話である「青ひげ公の城」、木彫りの人形の王子が主人公のバレエ「木彫りの王子」、オカルト作品「中国の不思議な役人」という舞台作3部作がこれ。 ちなみ...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:ルーマニア民族舞曲をコチシュのピアノで 21 Jun 2013 | 07:59 pm
建築を生業としている自分としては、どうも胡散臭く突っ込みどころ満載のビフォーアフターに使われている曲としても有名。 民謡研究の大家のバルトークの、民謡まんまの曲集と言われるもの。ハンガリー領だったルーマニアの民謡を集めたと言うことなのだけど、ここに聴かれる音楽に私はノスタルジーをかき立てられて、藁の香りのする追憶へと誘われるのでした。 稔りの秋を迎えた刈り取りの済んだ田んぼでの、稲わら焼きの...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:「アレグロ・バルバロ」をエマーソン・レイク・アンド・パーマーで 20 Jun 2013 | 07:59 pm
今更「のだめカンタービレ」でもないけど、第4巻、ニナ・ルッツ音楽祭に参加したのだめがそこでの課題曲だったのがこれ。 確かニナ・ルッツに「もっと激しく、叩くように」とかなんとか言われていたような気がする。じつはそれ、シャーンドルが作曲者バルトークに直接この曲について言われた言葉。 パリの新聞に「野蛮なバルトーク」と書かれて、新作の名前を急遽「野蛮な」タイトルにして発表したのがこれ。 曲はと言...
神奈フィル定期連動企画 バルトーク:子供のために Sz.42をコチシュで 19 Jun 2013 | 07:59 pm
昨日の「14のパガテル」に続いて同時期に作られたピアノ曲「子供のために」はその名の通り子供でも弾けそう(かどうかは知りませんけど)な可愛らしくて、そしてエキゾチズムに満ちた凄く魅力的な曲集で、「バルトークの語るお伽噺」的な楽しさと浮かぶ情景の深さがノスタルジックな感傷を疼かせる。 音楽的なことは専門家にお任せするとして、バルトーク自身、ステージでも何度も取り上げたり自らの演奏を残していたりする...