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編集後記 6 Nov 2011 | 02:04 am
津波被害のあった被災地に行って不思議に思うことがある。壊れた防波堤の修理すら行われないうちに、海そばの宿泊施設が営業を再開していることだ。津波リスクという問題は放置されたまま、今日明日の収入(リターン)を得るために震災前と同じ状態への「復旧」が進められているところもある。2008年のリーマン・ショックは「100年に1度の危機」と言われた。それに匹敵する世界金融危機が再び起きようとしている。実体経済...
求められる「円滑な時間稼ぎ」 6 Nov 2011 | 02:04 am
欧州債務問題の本質は「リクイディティ(流動性)ではなくソルペンシー(返済能力)」と指摘されるが、これはつまり「資金をもらっても、財政再建をしなくても良いことにはならない」ということである。EFSFやIMFからいくら資金をもらっても、それは時間稼ぎであり、それで市場が沈静化している間に財政再建を進めることができなければ、またいつか資金が必要になる。金融市場ではユーロ圏が対策を出すたびに「時間稼ぎに過...
買い戻し局面は来そうだが 6 Nov 2011 | 02:04 am
また、ユーロ相場は欧州債務問題に対する各種支援スキームの行方に大きく反応しがちである。8~9月のユーロ相場の急落は7月ユーロ圏緊急首脳会議などで合意したEFSF(欧州金融安定基金)改革の内容が各国議会の承認を得られず放置されたことが一因だった。裏を返せば、今後EFSF改革(やその他支援枠組み)に一定の進展が見られるたびにユーロ相場は大きく切り返すことが予想される。2009年末以降、ユーロ相場は「債...
買えないユーロ 6 Nov 2011 | 02:04 am
「ECB(欧州中央銀行)の2-wayロジックは持続可能か」というテーマについて、ECBの金融政策の継続削こ疑問を感じていたが、ギリシヤ問題の再燃を受けて[持続可能ではない]との結論に落ち着いたと考えられる。ECBは「伝統的政策(金利調節)と非伝統的政策(流動性供給や債券買取りなど)は別」という独特の2-wayロジックともいえる政策運営を続けてきたが、ギリシヤを筆頭とするPIIGS諸国(ポルトガル、...